



自家焙煎には温度計が欠かせない
焙煎中に温度を測るなんてプロのやることだと思っていませんか?
焙煎中絶え間なく、温度を測定しながら、熱量を調節してゆく。理想的ですよね。
まあワタシも、以前は天ぷら油の温度やお湯の温度を測る、接触型のキッチン用の温度計で焙煎中の温度を測定してました。
ロースターを片手で回しながら、温度計をサンプルロースターの中に入れて温度を測定していました。キッチン用の温度計で焙煎中の豆の温度を測定すると温度計の金属部分が温まる必要があり、測定に時間がかかっていたし、正確さもイマイチ。
接触式はお湯や油など液体の温度は比較的早く測定できるが、サンプルロースター内の空気の温度を測るのに一分以上かかってしまうのです。
参考程度の温度測定しか出来なかった。
致命的なのは、接触型の温度計は、温度を測りながら、豆の焙煎具合をチェックすることが不可能なのです。
焙煎中、サンプルロースターを回しながら、豆投入口からキッチン用の温度計を入れるのは、かなりめんどくさい作業。室温から、焙煎している豆の温度まで温度計の先端が温まるまで1分以上の時間がかかるので、1ハゼから煎り止まで数分なので温度を測定しながら、焙煎することは出来ませんでした。
パチパチ鳴り出したなぁ、今の温度は何度だろうと思って温度計を入れても、温度が測定できる頃には1ハゼが終わってしまっているし、煎り止までの微妙な時間帯に温度測定なんかしてられません。
非接触型温度計との出会い
非接触型の赤外線温度計をアマゾンで見たとき、運命的なものを感じました。
ズキューンって感じですよ。
プロが使う焙煎機みたいに焙煎中の温度を測りたいと思っていましたから。
すぐにポチッとしてしまいましたね。赤外線温度計なんて10,000円以上するものだと思っていましたから、2000円弱で買えるなんていい時代になりましたよ。
自分のコーヒーの歴史の中で、コーヒー豆を買って自宅で淹れたときが第1世代、ミルで豆を挽けたときが第2世代、いるいるで自家焙煎を始めたのが第3世代、サンプルロースターによる焙煎が第4世代、赤外線温度計で温度を測りながら焙煎するようになったのが第5世代。いわば5Gですなぁ。新しいジェネレーションが来たって感じ。
赤外線温度計ってみたことないかもしれないけど、おもちゃのピストルみたいな形をしていて、狙いを定めてトリガーを挽くと、一瞬で温度が測定できちゃうんです。
「ピッ」
一秒ですよ。1秒未満かも。おまけに割と正確。
超スグレモノ。
赤外線温度計はホビーで自宅で焙煎するひとにとって革命といっていいでしょう。こんなにいいものなのに安い。
体温計でも、一瞬で測定できるタイプがありますが、おんなじ原理だと思います。
サンプルロースターでキッチン用の温度計を使うと
話が前後するんだけど、接触型のキッチン用温度計を使って焙煎していたときの話をしておこうと思う。
どれぐらいめんどくさかったのか知ってもらうためにね。
ちなみに接触型の焙煎機はこちら⇣
これをロースターの中に入れて温度を測るわけですが、先っちょが温まるまで結構時間がかかるので、1分は入れたまま待たないと測定できないのです。
片手でくるくる回しながら、片手で温度計をキープ。疲れます。
頭のいい人が、スタンドを使って、キッチン用の温度計を固定してサプルロースターの入り口に固定したまま焙煎するという方法もあるみたいですが、イマイチだとおもう。
焙煎中、豆の焙煎度チェックをするとき温度計を出す必要があるというジレンマがあるからです。
温度を測りたいときと豆の色づきを見たいときが一緒なのです。1ハゼと2ハゼの間にキッチン用の温度計で正確に測るというのは無理があります。
わたしがキッチン用の温度計を使う場合は、1ハゼが始まるまで温度を測定していました。1ハゼ直前の1分間あたりの温度上昇速度を回目の温度を測定して、2ハゼまでの温度上昇の参考にしていました。あくまで参考程度。
先にもいいましたが、1ハゼと2ハゼの間は豆の色をチェックしたいので温度計を入れられないので、煎り止は1ハゼ終了からの時間とカンで決めていました。
手網焙煎、焙烙焙煎、サンプルロースターで自家焙煎するとき、一度も温度を測定せずに音と色と時間で焙煎している方は多くいると思います。
豆の種類も水分量、気温は毎回違うし、同じ条件で焙煎することは不可能なので、温度を測らず音、色、時間で感覚的に焙煎するという達人クラスの人もおられます。
「弘法筆を選ばず」かもしれませんが、弘法でなければ筆をえらべともいえます。
技量のないシロウトならできるだけ焙煎中の温度を測りたいですよね。現在ワタシは必ず赤外線温度計で測定しながら焙煎しています。
赤外線温度計がないと不安です。
赤外線温度計は必需品かも
温度上昇速度をコントロールできる様になると、間違いなく焙煎が安定します。
色で判断していたこともありますが、茶色の濃薄だけなので判別が難しいです。カラーサンプルがあっても判別は難しいです。
「今日は、薄い茶色に焙煎を止めてみた」なんていっても、光の程度や天気によっても見た目は変わりますから、色で判断するのはプロでも難しい。
その点温度はデジタルなので、再現性があります。一定の温度上昇で200℃で煎り止したら、次も同じように加熱し、200℃で煎り止めすれば同じ様な焙煎程度になるはずです。
もしかしたら、1ハゼの温度と2ハゼが始まる温度を知らずに焙煎している人も多いのではないでしょうか?
ワタシの周りの友人でも、温度を意識しないで焙煎してた人がいます。でも、温度が測定できるようになり、加熱速度を意識するようになり、焙煎が変わったといいます。
1ハゼの温度と2ハゼの温度を知るだけでも全然違った焙煎になってきます。
プロが使う焙煎の教本などを読んでみると、豆投入時の温度や豆投入後の温度、1ハゼの温度までの温度上昇速度、2ハゼまでの速度、煎り止め時の温度が書いてあります。
焙煎にとって温度上昇速度がとても重要なファクターであるってことでしょう。
温度を測りさえすれば、家庭で行う自家焙煎であってもプロの技術を参考にできるはずです。
この本はプロの焙煎の時間軸に対する温度が載っています。温度計があれば参考にすることができます。
焙煎に適した非接触赤外線温度計の選び方
いよいよここからは非接触赤外線温度計の選び方のポイントについてです。
焙煎に使うので、測定温度範囲が220℃未満では駄目ですね。330℃まで測定できれば問題ありません。
ポインターがシングルと、マルチとありますが、シングルで十分です。
安価なものほど測定できる温度が低いようです。焙煎するのであれば250℃まで測定できれば十分です。余裕を持って550℃のタイプを持っていますが、焙煎で220℃以上になったことはありません。
ティスプレイが光りますが、まだ役に立っていません。
↑ワタシが持っているのは550℃まで測定できるタイプです。ピストルのおもちゃみたいです。赤色ポインターが明るすぎるので、マジックで塗って暗くして使っています。





